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この時期から美味しくなるのが、鰹!
江戸の人が好んだという話は、よく耳にするのではないでしょうか。
実際に鰹は、
目には青葉 山ほととぎす 初鰹(山口素堂)
など俳諧や、浮世絵などでも題材となっています。
江戸時代後期の幕府御家人でありながら、漢詩などに秀でた文人として名を馳せた大田南畝(おおた なんぽ)も、鰹を題材とした狂歌や狂文をいくつもつくっていて、鰹への愛が伝わってきます。
また南畝はイラストにあらわした構図の鰹の絵と共に、鰹を詠った南畝の狂文「鰹魚賛」(天明8年•1788頃、『四方のあか』などに収録)を書いた画賛(絵画と書が組み合わされた作品)がみられます。
※絵の作者は南畝ではなく別の人物です。
鰹を愛するゆえに、手元に飾っておきたい…そんな人もいたのかもしれませんね。