日本美術の掛軸や屏風などで描かれる画題シリーズ。
風が冷たいこの季節…
今回は、風に身を任せて軽やかに行くこの人物を紹介します。

『人物略画式』の全文はこちらから読めます!
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/78674
※鍬形蕙斎『人物略画式』木版多色摺、一巻一冊、寛政11年(1799)、メトロポリタン美術館蔵、同館コレクションデータベースより、2025年5月25日
※イラストの『人物略画式』の模写は、メトロポリタン美術館本を元に行い、諸本を元に色付けしました。
鍬形蕙斎『人物略画式』のこの絵、
実ははじめは、何の絵か全然わかりませんでした。
中国の高士がスキーでもして遊んでいるのかと…
後々に、風に乗っている姿なのだということがわかりました。
ちなみに、列子を描いた作例はこんな感じ…(リンクは模本)↓
https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-2777?locale=ja
※狩野元信 原図 野村高明 摸《列子図》紙本墨画、一幅、書写年不明、東京国立博物館蔵蔵、ColBaseより、2025年5月29日現在
あるいは、風に吹かれて捲り上げられた紙の上に乗るという、面白い構図のものもあります。↓
https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-226?locale=ja
※森川許六《列子・布袋図》紙本淡彩、双幅、江戸時代・18世紀、東京国立博物館蔵蔵、ColBaseより、2025年5月29日現在
列子という謎が多い人物のミステリアスさに加えて、
風に乗るという逸話が、「それってどんな?」と絵師の想像力を掻き立てる、
そんな不思議で面白いモチーフだったのかなと思います。
【用語出典】
・「列子」(日本大百科全書・ニッポニカ)
https://kotobank.jp/word/-151718
※ウェブページの閲覧日は2025年5月29日

