何着て涼む? -納涼図-

毎日あっつーーーーい!

という訳で(もう暑くて前振りが思い浮かばない)

今回は少しでも涼しくなりますようにと願いを込めて

こんな画題を紹介します。

「夕がほの…」の歌の作者は、マンガにある通り、木下長嘯子であると一般的に言われていますが、岡本聡氏の論文によると(参考文献)、出典によっては長嘯子の歌とされていないものもあり、作者の正体に関しては諸説あるようです。

ふんどしバージョンの納涼図の例はこちら↓

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/78681

※鍬形蕙斎『略画苑』木版多色摺、一巻一冊、文政6年(1823)、メトロポリタン美術館蔵、同館コレクションデータベースより、2025年7月2日現在

この中の「六月」のモチーフの中に納涼図があります。

まさかの絵手本の一部。

じゅばん(襦袢)バージョンの納涼図の例はこちら↓

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/45808

※歌川豊広《夕顔棚下納涼図》紙本着色、一幅、江戸時代・19世紀初頭、メトロポリタン美術館蔵、同館コレクションデータベースより、2025年7月2日現在

それから、国宝のこちらもそうですね。

https://emuseum.nich.go.jp/detail?langId=&content_base_id=100160

※久隅守景、国宝《納涼図屏風》紙本淡彩、二曲一隻、江戸時代・17世紀、東京国立博物館、e国宝より、2025年7月2日現在

ただしこちらは、納涼棚には夕顔ではなく変種である瓢箪が描かれています。

描かれている男女の関係性にも様々な説があり(夫婦だとか親子だとか)

色々と謎の多い一枚です。

いずれにせよ

こんなのどかな光景がかつてあったんでしょうか…

解放感あっていいなと思いつつ、現代人だから蚊にさされやすそうだから嫌だなとも思っちゃったりします。

ロマンがなくて嫌ですね。

【参考文献】

・岡本聡「其角俳文における長嘯子受容」(『國語國文』第71巻 第12号 820号、京都大学文学部 国語学国文学研究室 編、2002年)

【用語出典】

・「ててら」(精選版 日本国語大辞典)

https://kotobank.jp/word/-576449

※ウェブページの閲覧日は2025年7月2日


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