持ち主を想う… -誰が袖図屏風-

大河ドラマ「べらぼう」

はじめの3ケ月では「かをり」という振袖新造だった女性は、現在は「誰袖(たがそで)」と名乗る花魁に成長して登場しています。

ドラマでは、なかなかに危険な橋をしたたかに、そして艶やかに渡る姿がとても印象的な「誰袖」花魁

今回は、そんな「誰袖」にちなむこんな美術作品を紹介します。

マンガの誰が袖図屏風は、メトロポリタン美術館蔵の《誰ヶ袖図屏風》を参照して描きました。↓

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/45214

※《誰ヶ袖図屏風》紙本金地着色、六曲一双、桃山時代・17世紀前半、メトロポリタン美術館蔵、同館コレクションデータベースより、2025年6月23日現在

メトロポリタン美術館は、女性がいない代わりに、その衣が持ち主の存在を思い起こさせる「誰袖」は、日本の古歌にちなんで生まれた言葉と解説しており、

その古歌は、『精選版 日本国語大辞典』が説くように

『古今和歌集』の「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」とされています。

また『精選版 日本国語大辞典』によると、「誰袖」は匂袋の名称としても用いられていたようです。

だから、「べらぼう」の「誰袖」花魁の前の名前が「かをり」なんですね。

よくできてるなぁ~

と、これを書きながら感心してしまったのでした。

【参考文献】

・WEB画題百科事典 画題Wiki 誰が袖屏風

https://www.arc.ritsumei.ac.jp/opengadaiwiki/index.php/%E8%AA%B0%E3%81%8C%E8%A2%96%E5%B1%8F%E9%A2%A8

【用語出典】

・「誰袖」(精選版 日本国語大辞典)

https://kotobank.jp/word/-1360478

※ウェブページの閲覧日は2025年6月23日


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