今回は、平安時代に成立した「葦手(あしで)」について紹介します!

はじめは、葦手は和歌を書くための装飾的な書体として用いられましたが、
時代を経るにつれて、絵の中に文字を隠したり、文字そのもので絵を表現するような、より意匠を凝らした表現も現れるようになりました。
デザイン性の高い葦手絵の例としては
《平家納経(観世音菩薩普門品など)》が挙げられます。↓
https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/B-2406?locale=ja
※田中親美模《平家納経(模本)》三十三巻、大正~昭和時代 原本:平安時代、東京国立博物館蔵、colbase(https://colbase.nich.go.jp/)より、2025.4.14現在
この文字であの絵が描けそうだな…
あるいは、あの絵、この文字に似ているな…
そのような発想が長い年月をかけて積もり積もって、現代まで続く文字絵につながっていくと考えると
なんだか奥が深いなぁ…と感じます。
文字絵はまだまだ沢山面白い作品がありますので、今後も積極的に取り上げていきたいと思います!
【参考文献】
・国立国会図書館 本の万華鏡 第6回へのへのもじえ -文字で絵を描く- 第1章 文字絵 始まる
https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/6/1.html
・春山武松 著『平安朝絵画史』朝日新聞社、1950
【用語出典】
・「葦手」(精選版 日本国語大辞典)
https://kotobank.jp/word/%E8%91%A6%E6%89%8B-424561
※ウェブページの閲覧日は2025年5月11日

