桜の話をもういっちょ
今回は、江戸時代に生きた桜を愛した女性絵師
織田瑟瑟(おだ しつしつ)のお話です。

瑟瑟の本名は「津田政江」で、「織田」は通姓です。
瑟瑟の家系を辿ると織田信長につながりますので(信長の九男が遠い先祖)
そういうところを意識したこの名前なのでしょう。
生家の津田家は関ヶ原の戦いより家康に仕えた近江旗本のお家
瑟瑟は由緒正しい家柄のご婦人…なのですが
瑟瑟は、津田家の跡取りとなってお婿さんを迎え入れ、夫婦で京都へ移り住んだものの
京都で生まれた娘を亡くし、更にその後夫も亡くし、
やがて近江の生家に戻って二人目のお婿さんを迎え、息子の貞逸をもうけますが
そこでも夫と死別してしまい、以降は再婚せずに貞逸の教育に専念するという
なかなかの壮絶な人生を歩んでいます。
桜の絵は、瑟瑟が京都で娘を亡くした頃に京都の女性絵師、三熊露香に入門し
そこからずっと、瑟瑟は桜の絵を描き続けます。
必ずしも順風満帆とは言えない人生の中で
桜を描くことは、彼女が力強く生きる支えとなったのかもしれませんね。
個人的に、作品に出会えたら嬉しい好きな絵師の一人です。
2コマ目に参照した瑟瑟の桜の絵はこちら!
https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/06567
※織田瑟瑟《隅田川桜》文政12年(1829)、絹本着色 双幅、東京富士美術館蔵、同館収蔵品データベースより、2025.4.11現在
参考文献
・東京富士美術館 収蔵品詳細 隅田川桜
https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/06567
・Wikipedia 織田瑟瑟(作品一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%94%E7%94%B0%E7%91%9F%E7%91%9F
用語出典
・「織田瑟瑟」(朝日日本歴史人物事典)
https://kotobank.jp/word/%E7%B9%94%E7%94%B0%E7%91%9F%E3%80%85-17780
※ウェブページの閲覧日は2025年5月11日

