先週に続いて略画のお話ですが、
今回は蕙斎の略画ではなく、かの有名な葛飾北斎の略画です。今や北斎の富士の絵は国際的な日本のアイコンとなりつつありますね。
江戸時代当時から、風景・人物・花鳥画ともに高く評価を受けていた葛飾北斎、
そんな北斎は、『北斎漫画』をはじめとした絵手本を色々手がけたことでも知られています。
今回は、北斎の絵手本の一つ『略画早指南』(前編)について紹介します。

『略画早指南』は前・後編で構成されていて、マンガでとりあげたのは文化7年(1810)序文の前編にあたるものです。
文化11年(1814)序文の後編ではまた別の内容が書かれています。
二コマ目の「ぶんまわしにて、種々に形を考え描くべし」は、前編本文の冒頭に記されています。
三コマ目の図にポツポツとある黒い点は、ぶんまわし(コンパス)の中心点。
北斎はものの形をとる際のぶんまわしの使い方も図中で解説してるんですね。
しかし、これと同じようにぶんまわしを使っただけで、四コマ目のようなカエルの絵になるとは到底思えない…
これは現代のお絵描きHow toコンテンツでも同じことが言えますよね
ラフ→下描きの段階でもう上手いんだもん。
その間を教えてくれよ…
と、絵描きのはしくれである私は思うのです。
『略画早指南』(前編)の全文はこちらから読めます!
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100275221
※葛飾北斎 画『略画早字引(略画早指南)』, 蔦屋重三郎, 文化7. 東京藝術大学附属図書館所蔵 国書データベース https://doi.org/10.20730/100275221(参照 2025-3-15日)
なお、マンガの模写は国立国会図書館デジタルコレクション『北斎漫画早指南』(明治25年・1892)中の『略画早指南』前編の引用箇所から行いました。
https://dl.ndl.go.jp/pid/851661
葛飾北斎 画『北斎漫画早指南』,富山堂,明治25.8. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/851661 (参照 2025-03-15)
用語出典
・「葛飾北斎」(日本大百科全書・ニッポニカ)
https://kotobank.jp/word/%E8%91%9B%E9%A3%BE%E5%8C%97%E6%96%8E-15673
※ウェブページの閲覧日は2025年5月11日

