昨日はハロウィンでしたね。
ということで、江戸時代のコスプレ(?)しながら売り歩いた商人について紹介します。

右側の人物が『近世流行商人狂歌絵図』に掲載された唐辛子売りです。
大きな唐辛子のハリボテをかついで、まるで唐辛子が歩いているよう…
こんなユニークな売り方があったんですね。
原本はこちら↓

※著作堂 [著]『近世流行商人狂哥絵図』天保6年(1835)、国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/11038510 (参照 2024-10-30)
絵の上の文字は、唐辛子売りの売り文句です。
とんとんとん たうからし(唐辛子)
ひりりとからいは
さんしよの粉(山椒の粉)
すわすわからいは
こしようの粉(胡椒の粉)
けしの粉(芥子の粉)
こまのこ(胡麻の粉)
ちんひの粉(陳皮の粉)
とんとんとん
たうからし
七味唐辛子の中身を小気味よく唱えてるんですね。
胡椒の粉は「すわすわ」辛いのか…
さてこの本は、前半部は唐辛子売り他ちょっと変わり種の江戸の商人を紹介し、
後半部にこれらの商人の存在を題材に狂歌(和歌の一種、滑稽や風刺を加えた内容が特徴)を読みあい、勝敗を決めるという趣向が展開されています。↓

それぞれの題材に対して、「左」の人と「右」の人で狂歌を披露し、勝敗とその理由がついています。
当時身近にあった面白い商売を題材に、滑稽で風刺の効いた歌を詠んで競い合う…
教養のある人たちの小粋な遊びという感じがします。
【参考文献】
・みんなの知識 ちょっと便利帳 『江戸時代の行商人と売り声』= 曲亭馬琴・近世流行商人狂哥絵図 = 《 七色唐からし賣/七色唐がらし売り 》
https://www.benricho.org/Unchiku/edo-syokunin/11-kinseiryukosyonin/06.html
※ウェブページの閲覧日は2025年5月21日

