
昨年の年末に夫と京都に行ってきまして
そこで見てきた江戸時代の俳人のお墓がこちら、向井去来のお墓。
向井去来は、同じく江戸時代前期の俳人、松尾芭蕉の門人で、芭蕉の主要な門人をあらわす「蕉門十哲」の一人にも数えられています。
お墓は、嵯峨野にある去来の庵(小さな家)である「落柿舎(らくししゃ)」から北側にすこし行ったところにありました。
引きの写真でみれば、その小ささがおわかりになるのではないでしょうか。

アップにするとこんな感じ。

もう一言で言うと…潔い!
必要以上に大きく見せようとはせず、ただそこに生きていた証だけを残す、そんな意志を感じます。
また、苔生した周囲の景観となじみながらも、さりげない存在感をみせています。これが江戸の俳人のセンスか…よい…
しばらく見惚れていると、周囲も気になってまいります。
実は、去来のお墓の周囲はなかなかにインパクト大な景観でして…

こうした句が記された石碑が、去来の墓を囲むようにズラーっと並んでいるんです。まるで憧れの俳人、去来を取り囲むオーディエンスのようですね。
いずれも現代の俳人たちの作のようですが、それぞれ作者は違っていて、書風も様々なので、かなり見ごたえがあります。
近くには、平安時代の歌人、西行のものと伝わる西行井戸もありますので、文学好きな方、あるいはそうでない方も、嵯峨野に訪れた際には一度お散歩してみてはいかがでしょうか。
【用語出典】
・「向井去来」(旺文社日本史事典 三訂版)
https://kotobank.jp/word/-140236
・「西行」(日本大百科全書・ニッポニカ)
https://kotobank.jp/word/-17980
※いずれのウェブページも2026年1月8日現在

